地獄インマイヘッド
let me dive in my brain...

Wednesday, February 29, 2012

kenzee「去年の年末から今年にかけては新書は豊作だったなあ。これは去年でた本だけど今年読んだ一位。「創られた「日本の心」神話」(輪島祐介著・光文社新書)
要は演歌の研究書なのだが、我々が「演歌」という言葉から連想するようなNHK的なイメージとは最近、少なくとも70年代以降に捏造されたものであって、演歌とはもっと反社会的なものだったし、被差別階級の怨歌だったし、また洋楽の輸入音楽でもあった。本来もっと豊かなものだったのだ。演歌が現在のイメージを獲得するまでには左翼文化人に便利に使われたり、藤圭子の登場でアイドル的な金を生むシステムになったり、紆余曲折を経ている。ボク的には藤圭子のプロダクトが後のアイドル歌謡の原型になったというところに目からウロコが。一般には南沙織がアイドル一号とされているが、実際には若年者層を明確にターゲットにし、支持を得た藤圭子こそが最初のアイドルだったのだ。後半、椎名林檎に代表される「昭和歌謡」まで手をのばしているがボクはむしろそっちよりシャ乱Qを取り上げるべきではなかったかと思う。当時近田春夫が「ジャンル名をつけるならハードコアムード」を言ったように正しく演歌的感性を継承していたのは彼らだったと思うのだ。また、演歌をはじめとする日本の大衆歌謡に連綿と見られる女性蔑視の感覚は小室哲哉の歌詞に継承されていたと思うのだがどうか。藤圭子に繋がるのは椎名林檎ではなく、モチロン宇多田ヒカルでもなく、華原朋美だと思うのだ」 
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